▪️20代をもっと有意義なものにしたい
▪️30代以降に後悔する生き方をしたくない
▪️20代のうちに、ブレない芯を作りたい
▪️20代のうちに、つい引っ込んでしまいがちな自分を変えたい
▪️20代のうちに、もっと行動力をつけたい
▪️伸びる20代になるために必要なことを知りたい
▪️20代、残された時間を使って、足りない部分を補いたい
▪️20代の部下や子供を持ち、その世代の悩みを知りたい
▪️振り返って20代の答え合わせをしたい
▪️ここからもっと多くのことにチャレンジしたい
人生の基礎を作る20代を無難に生きるな
この本で私が書こうと思っているのは、一言で言えば、成功する20代の条件だ。
社会で頭角を現す人は、20代の時に何を考え、何を感じ、どう行動していくのか、そこを深めてあなたに伝えていきたい。
年齢に関係なく、うまくいく人というのは、自分の中でしっかりとした「芯」を持っている。あなたにも、自分が納得する生き方をするために、しっかりとした自分自身の行動原則を持って欲しいのだ。
自分の芯。それはつまり、生きるうえで揺るぎない独自の価値観。
いろいろなことが起きるこの10年でもっとも大事なのは、まわりに流されず、自分の芯を曲げないことだ。
この原則さえ守れば、あなたの20は間違いなく輝いたものになる。
20代は、ちょっと生意気くらいでちょうどいい
▪️うまくいく人の共通点
うまくいく人の共通点は
「根拠のない自信を持っていること」
だそうだ。
伸びるタイプの人は、
「なぜかわからないけど、私ならできる気がする」
「私はついてるから大丈夫」
と心の底から思っているという。
一方、伸び悩んでいる人は、根拠のない不安を持っている。
いずれにしても、「根拠がないということ」が厄介だ。
なぜなら、根拠があるということは、その根拠が崩れれば自信も不安もなくなるということだが、根拠のない自信や不安は、崩すべき根拠自体がないから壊しようがない。
「事実は違うのに、できると思い込んでいるなんて、ただの勘違い野郎じゃないか」
あなたはそう思うかもしれない。
たしかに片面から見ればその通りかもしれないが、現実的に見ると、根拠のない自信を持っている人の方がうまくいく確率が高いということも事実だ。
そもそも控えめで、謙遜することが美徳とされる環境で育った日本人は、実際の実力よりも自分がダメだと思う傾向が強く、世界的に見ても自己肯定感の低さが突出している。
そういう民族だからこそ、かえって少々勘違いしているくらいがちょうどいいし、周りからも邪魔されない。何よりも幸せに生きられる。そのほうがより良い感情を生み、結果的にいい方向に行くのだ。
誰でも、結果が出る前のチャレンジに答えを見出すことはできない。
根拠なんか、始まる前に探したって見つけることはできない。
それならば、いいパフォーマンスを発揮できる方を選択すればいい。
20代のうちに一流のメンタルを手に入れる
▪️努力は「いつかなんらかの形で」必ず役に立つ
私は「努力は報われる」と思っている人間の一人だ。
「そんなこと言ったって、叶わない努力だってあるじゃないか」
こんなふうに思われるかもしれないが、努力は絶対に「なんらかの形で」報われると信じている。
願った通りの未来が叶わなかったとする。
頑張ったからと言って、一等賞が取れなかったとする。
しかし、それはあくまで、「一等賞を取る」という目標が叶わなかっただけであって、その目標に向けて自分の全力を出した人には、頑張った経験や、自分のスキルの向上など、恩恵は必ずある。
つまり、努力が叶うスパンを長く取っていれば、その努力はあなたの人生で必ず役に立つと言えるのだ。
▪️あなたはすでに一流のメンタリティを持っている
あなたは、時間や寝食を忘れて何かに没頭したことはあるだろうか?
ゲームでも遊びでも、仕事でも趣味でも勉強でも何でもいい。
「ある」と答えることができるなら、あなたは必ず一流になれる。
なぜか?
あなたが何かに打ち込んだその状態、それが「一流のメンタリティ」だからだ。
はっきり言う。
一流の人とそれ以外の人はくじけそうになってもあきらめず、そのほかの人はあきらめてやめる、ただそれだけだ。
そして、「あきらめなければ、ある程度のところまでは行き着く」という思考をインプットするか、その差だけなのだ。
もしあなたが何かに没頭したときのメンタリティを保つことができれば、簡単に一流になれる。たとえその場所でトップになれなかったとしても、だ。
大切なのは「どれだけそこに必死になったのか?」ということだ。
いまあなたがやっていることが、どんなに無駄だと思いそうになっても、今の努力から逃げないでほしい。
あなたがあきらめさえしない限り、いつの日か振り返ったとき、あなたのいまの努力から生まれた悩みが、後の道しるべとなる日が必ず来る。
うまく行く人や結果を出す人は、共通点を持っている。
それは、
「とにかくいい意味でしつこいし、とにかくいい意味であきらめが悪い」
ということ。
その姿は、いっけん愚直で不器用に見えるかもしれない。
しかし、続けていれば、いずれ不器用さはなくなっていく。
つまり、あきらめないことがあなたにとって大きな力になるのだ。
チャレンジしている20代には「成長」と「成功」しかない
▪️うまくいかないときを、どう捉えるか?
「成長」と「成功」について、もう一度しっかり説明しよう。
バイオリズムのグラフを想像して見てほしい。
山になったり、谷になったりする絵が思い浮かぶはず。
まずへこんだ谷の部分。これが調子の悪いとき。
たとえば、
「いい出会いがない」
「仕事がうまくいかない」
「恋人と喧嘩した」
「人間関係のトラブルが絶えない」
「どうしてもいまの自分を好きになれない」
など。
そんなときは、どうあがこうと、うまくいかないことが多い。
しかし、その時期をどう捉えるのかで、その後の行動やメンタルが変わる。
大きく見ると、人はうまくいかないときだからこそ、学ぶことができる。
うまくいかないときだからこそ、人は問題意識を持つようになり、そのおかげで本を読んだり、自分自身を磨いたり、これからのことを真剣に考えるようになる。
ということは、バイオリズムが下がったときは、自分が成長する絶好の機会だということになる。
私はこの時期を「成長期」と捉えることにしている。うまくいかないときだからこその成長のチャンスなのだ。
「冬来たりなば、春遠からじ」
ということわざがあるがまさにその通り。
苦しいとき、谷だと思っているときにこそ人間は成長できるのだ。
たとえバイオリズムが上がらないと思ったとしても、学んでいるときは自分の中に大きな力が蓄積されている。「あ、いまは成長期なんだな」と信じ、自信を磨き続けていけばいい。
▪️うまくいかないときは学び、うまくいっているときは感謝する
「成長期」が終わると、今度は右肩上がりにバイオリズムが上がり始める。成長期に一生懸命自分と向き合うと、ある日曲線が上向くのだ。
私はこの時期を
「成功期」
と捉えることにしている。
苦しかった時期に身につけたことが実り始め、やることなすことがうまくかみ合っていく、そんな時のことだ。
しかし、うまくいっているときこそ、要注意だ。
人は誰も「忘れる力」を持っている。
過去にとらわれすぎると前向きに進めなくなってしまうから、苦しかったことを忘れるのは人間の性かもしれないが、成長期に支えてくれた人や教えを忘れてしまうと思わぬしっぺ返しをくらうことがある。
会社をはじめたばかりの頃は謙虚で頭を下げていても、うまくいくと自分の大切にすべき存在の人を忘れ、派手な新しい世界にばかり目がいってしまいがちになる。そして、ふと振り返ると自分の大切なものをなくしてしまっていた、という話はよく聞く。
であれば、成功期のときはどう考えればいいのか?
それはうまくいっている時にこそ、自分を支えてくれた人たちに感謝をしていくのだ。そして、できる限り、人のために動くのだ。
そうすれば、足をすくわれることは減り、成功期が長く続く。
▪️考え方一つで人生はいい方向にしかいかなくなる
人生には、こうした2つのバイオリズムがあることをあらかじめ覚えておくと楽になる。
そうすれば、右肩下りの「成長期」に備え、何をすべきかが見えてくる。その備えをしっかりしておけばおくほど、成功期は長く右肩上がりに伸びてる、次の成長期が短くなっていく。
バイオリズム的に見ると、人生のいい時期、悪い時期という捉え方になるけれど、こう考えると人間的には「成長期」と「成功期」の2つしか存在しないということになる。
いま自分が「成長期」だと思われる人は、しっかり自分の力を蓄えていこう。そして、「成功期」に入っている人は、自分の身近なところ、身近な人、そして身近な仕事を大切にしていこう。
そう考えれば人生はいつも楽しいものになる。大切なのは、成長期にしっかりと学ぶこと、そして成功期に調子に乗りすぎないことだ。
この言葉をぜひ心に刻んでほしい。
「人生には成長と成功しかない」
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